読後感:リストラに乾杯! 汐見 薫

主人公は自称エリートで東都大学を卒業後、丸の内銀行に入行し二十九年間、仕事もよくできるし、リストラされる筈がないのにある日、 上司に嵌められ突然、関連会社に出向する羽目に。そこから 人生が狂い始めた。出向先でも上手く行かず、最後まで丸銀のプライドを棄て
きれない主人公が資格(社労士)取得を目指すことになる。だが、大学入試や就職と違って資格も簡単には取れない。アルバイトの青年には小馬鹿にされ、資格試験にも失敗する、東都大学で丸銀マンだったから結婚したと公言する妻の不満は日々鬱積、八方ふさがりの毎日。
亀戸の人のいい所長の社労士事務所に再就職、働きながら資格試験の勉強を続けることまで許され最後は所長の好意で社労士事務所の主にまで収まれる事に、そんな中、地検からの呼び出し、銀行員時代に行ってきた強引な手法に目をつけられたのか、心配だったがどうやら違っていて憎き上司の周りを調べているようだ、決着をつけるため、失業後、旅行で知り合った弁護士の山室と再会し元上司の悪事を暴くことに。
この本は、それなりに、そこそこ面白いとは思いますが、経済小説や企業小説としてはスケールが小さいと言うか、もう少し、世のため人のため的な部分がもう少し中心であれば、もっと良かったのではないか。
この本以外にも最近読んだ警察物の本にも自分が出世することが一番大事的なことばかりの物語で、ここに書く気も起きないような本があったりして、最近面白い本を探さなければと思っています。

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