読後感:震度0 横山 秀夫

阪神淡路大震災の起きた1月17日に700km離れた「N県警」の警務課長が謎の失踪。この警務課長は、本部長をはじめとする幹部たちから厚い信頼を受けており、「失踪」の真実に迫ることは、「N県警」の闇に迫ることでもあり、その中で幹部たちの醜い主導権争いも過熱していく。 主要登場人物はキャリアの本部長と警務部長、準キャリアと呼ばれる警備部長、ノンキャリアの刑事部長と生活安全部長と交通部長。この6人とその家族たちの会話が中心の話で、それぞれの思惑が交差する中で「失踪」が呼び起こした波紋は、幹部たちに阪神淡路大震災なみの「激震」をもたらす。大震災の朝、神戸から遠く離れたある県警の幹部が突然失踪し、県警首脳部が混乱に陥るというという感じです。
キャリアとノンキャリアの幹部の対立など、細かい所はよく出来ているのですが、肝心の全体的なまとまりがなくて、警務課長の結末も余りにあっけない感じがしました。そして警察の上層部はあそこまで組織防衛と保身に走ったりするのか疑問なのと、阪神淡路大震災をあえて引き出す意味が良く分かりませんでした。残念ながらこの人の本にしては良くない部類だと思います

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