読後感: エチュード 今野 敏

渋谷と新宿で連続通り魔事件が発生した。
どちらも協力者が犯人にしがみつき、駆けつけた警官によってすぐに現行犯逮捕された。
しかし、どちらの事件も取り押さえられた犯人は「俺じゃない」と言い、協力者は姿を消す。
こいつが犯人だ叫びながら押さえつけてくれてた人がいたけど、気づくとその場から姿をけしていた。しかも捜査員たちが、その協力者のことを思い出そうとすると、逮捕した容疑者の顔しか浮かばず、なぜか協力者の印象が全く浮かばないと、異口同音に言う捜査員たち。現行犯逮捕という非常事態だからといって、全員が全員思い出せないとは?
捜査一課のベテラン刑事の碓氷も捜査に加わることになり、今回、彼の相棒になったのは、警察庁から派遣された心理捜査官の若き女性・藤森紗英だった。
スタイルの良い美人の若き専門家、とまどいながらも彼は、彼女をリードして自分なりのスタイルで捜査を開始する。
紗英は協力者が姿を消してることに着目し、故意に印象の「すり替え」手品のようなトリックが使われたのでは、と言うが捜査員達は何を言ってるんだと莫迦にする。
そんなとき、紗英の予言どおり、渋谷で第三の事件が発生する、この新たな犯行現場を推理した事によって、今までの、警察庁からのお客扱いから、捜査員全員の彼女に対する態度が変わる事になる。
そして最後は、犯人と彼女との心理戦になり、最後は彼女の推理どおりになり、無事解決。
今回の、現行犯逮捕なのに誤認逮捕?というトリックは本当にありうるのかという疑問はあるものの、小説としては、かなり面白く読むことが出来ました。
前回の読後感の本と作者が同じとは思えないほどでした。

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