読後感:世田谷駐在刑事(でか) 浜 嘉之

山間部ではなく高級住宅街、東京・世田谷のど真ん中にある「駐在所」、その「駐在員」がマル暴刑事の「全国指導官」暴力団員から鬼コバと恐れられる小林健警部補、警察捜査の第一線を知りつくしたその男が、地域住民からの情報や相談から諸悪と対峙し、後輩刑事たちを鍛えながら解決していく物語ですが、小説としては話が主人公のスーパーマン的活躍によってあっという間に解決してスッキリするのですが、余りに完璧すぎないか?と思ってしまいます。私が感じたのは、話の中で、程度の低い中間管理職、この小説の中では、課長、副署長、管理官、署長クラスのレベルが低いと事件の「迷宮入り」確率が高いと書かれているところです。大きな組織の中には必ず居るであろうこのような人々、問題は、このような人々を、このような役職に就けてしまう彼らの上司、人事権者の問題意識では無いのか、その仕事において誰が適任かの視点ではなく、情実や損得を考えて決めてしまう人事、このような事はどんな組織でもあるのだろうと考えてしまった。

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