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zoom RSS 読後感:凍土の密約 今野 敏

<<   作成日時 : 2011/02/22 19:08   >>

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公安部外事一課に所属する倉島警部補が、殺人事件の捜査本部に行くように命じられた。殺しの手口はプロ。さらに数日後、第二の事件が発生しロシアとの密貿易を資金源にしている暴力団員が殺された。捜査を進めるうち、第三の事件ではロシア人の経済スパイ、第四の事件は公安捜査員に協力していたロシア語の教授が殺害された。
実行犯は元極東ソ連軍の特殊部隊に所属していた人物と推定されたが、はたして犯人は誰で、目的は何なのか?。被害者の関連性は今のところ無い。
公安が捜査に関わる事によって当然のように刑事対公安の問題になるが、この本は公安側の視点で事件を追っている。刑事警察が国家権力を守る立場に対し、公安は日本という国家を守るのが仕事。日本には居ない筈の一種のスパイで情報収集がおもな仕事なのだ。警察の捜査の方法も違ってくる。刑事刑事に必要なのは、証拠だが、公安は違う。公安は納得できる情報があれば証拠がなくともいい。そして組織捜査よりも、単独行動が多い。また必要とあれば事件そのものに蓋をする。捜査を進めるうちに、ロシア関係事件なので、ロシアからいろいろな名目で日本に来ていて日本に対してスパイ活動を行っている情報提供者と駆け引きを行う。その中で出てきたのが終戦時に旧ソビエトとアメリカが交渉していた北海道分割案のアメリカ側の了解文書、終戦時のポツダム宣言あたりに北海道を分割しようとしていたという、北海道に住む私にとっても初耳のお話。もし分割されていたら、ドイツのベルリンや朝鮮半島みたいなことになっていたのかもしれないかと思うと、それを阻止したマッカーサーはやはり日本の恩人か?
話としては面白いが、小説としては後半部分、余りに簡単に敵の罠にはまってしまう主人公は公安関係者としてはお粗末な気がしましたが、久々に面白い小説だと思いました。

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「凍土の密約」今野敏
赤坂で殺人事件発生―被害者は右翼団体に所属する男。警視庁公安部の倉島は、なぜか特捜本部に呼ばれる。二日後、今度は暴力団構成員が殺された。さらに、第3、第4の事件が…。殺人者はプロ、鍵はロシア。倉島が... ...続きを見る
粋な提案
2011/04/27 02:26

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内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。同じ本の感想記事を
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お気軽にどうぞ。
藍色
2011/04/27 02:37

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