読後感:沈底魚 曽根 圭介

『中国に機密情報漏洩、現職国会議員が関与か? 米国亡命の中国人外交官が、重要証言』の情報に対して、いったんは信憑性無し、捜査不要との指示を受けた主人公・不破ら警視庁外事二課の刑事たちだったが、しかしその数日後、「ホトトギス」と呼ばれる情報提供者から、外務省を通じて機密漏洩を裏付ける文書が届いたことで事態は一転、再捜査の指示が出る。大物の「沈底魚」(若い頃、弱みを握られたりして工作員に引きずり込まれ、何年もの間、ひっそりと暮らし、指示があると工作員として活動を始める)が日本に、しかも国会議員として潜っているという。暗号名は「マクベス」。捜査線上に浮かんだのは、次期総裁としての期待もかかる保守・タカ派の政治家・芥川健太郎だった。その秘書の女性(彼女は不破の知り合いだった)が失踪する。一方で不破の同僚・五味は、Sの「肉まん」と連絡が取れなくなり、不破とパートナーを組んでいた若林を「モグラ」だと疑う。
中国が仕掛ける情報戦、これに対してアメリカも日本を利用して中国に対抗する、二重スパイ、三重スパイと物語は二転三転し何がなんだかよく分からなくなる、結末はどうなるのか。
この本は中国が日本に送り込んで情報収集に当たっている工作員の話ですが、今まで私が知っている話では、中国は「ハニートラップ」色仕掛けでトップクラスの日本の政治家を罠にかける、現実にかなりの人間が引っかかっていると言われていて、「沈底魚」のような工作員は、北朝鮮が得意にしている分野だとおもっていました。
しかし、よく考えれば、世界的に、情報戦では何処の国もやっているはずだと思いますし、このような国々を相手に、スパイ防止法の無い日本で日本の警察、公安関係は良くやっているのかも知れないと改めて思ったところです。

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