読後感:スギハラ・ダラー 手嶋 竜一

この本は第二次世界大戦が始まりドイツによるユダヤ迫害のポーランドで、日本からの大使「杉原千畝」の発行するビザで命からがら逃げおおせたユダヤ人達「スギハラ・サバイバル」の民やその子孫達が、歴史上においてドル・ユーロと密接に関わり、独自のインテリジェンス組織が世界の金融市場を左右しているという説に基づいて物語が進んでいく。よくあるユダヤ陰謀説まではいかないが、ユダヤが世界金融を動かしているというお話に、日本人との子供の頃からの友情を絡めた小説である。
この作者の書くインテリジェンス小説は、世界で起きるほとんどの出来事には裏があり、ある思惑で誘導されているので、その様な事を知る努力をしなければならないということだと思いますが、世界において日本国はしているのか、よくは知りませんが私は、そこそこやっていると思っていますし、こういうことは秘密裏に行うのが常識なので、一般市民は分からなくて当然だと思います。
この本を読んで感じるのは文章のまどろっこしさである、著者に言わせれば、その全てに意味があり、ストーリーの後段への伏線になっているのだろうが、過剰なまでの人物・背景・風景描写があり、翻訳物を読んでいるまどろっこしさを感じてしまう、言葉が多すぎるのだ。

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