読後感:疑心 隠蔽捜査3 今野 敏

竜崎伸也の隠蔽捜査シリーズ第三弾。
第一弾で、警察庁長官官房総務課長から
第二弾で、大森署長に左遷され
この第三弾でも、引き続き大森署長です。
自分の妻からもいわれる「唐変木」ぶりが今回も快調です。
話の内容は、アメリカ合衆国大統領が来日することになり、大統領来日までの警備組織作りとテロ対策、未然防止の捜査についての物語。大森署署長の竜崎が、なぜか第二方面本部長をさしおいて、方面警備本部長に任命され、竜崎は警察内部の罠かと一時は疑うが警備体制つくりとテロ対策捜査が始まり、竜崎の目に付き方面警備本部の遊軍に選ばれた大森署の一匹狼、戸高刑事の単独捜査が、事件解決に結びつき方面警備本部長としては無事任務完了になるのだが、この間に、彼らしくもなく本庁から送りこまれた美人秘書官に心を乱されたり、娘の結婚問題等、プライベートで心を悩ませるが、相談をした幼なじみの本庁刑事部長の伊丹もあきれる、彼らしい「唐変木」ぶりで解決する。
この本を読んでいて、前二作を読んだものとして美人秘書官に心を乱されるところに違和感があったが、今回少し毛色を変えて警察機構が直面した事件・警備内容というよりは、主人公の(動揺・それを経ての成長)ぶりを楽しむ本だと思い直して楽しめましたが、第二弾、第三弾でこれだけ手柄を立てたら次回はもっと偉くならないとおかしくないか? なったらなったでこのシリーズは続かないのか、と思ってしまいました。

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