読後感:ジャパン・プライド 江波戸 哲夫

この本はリーマンショック以後のメガバンクを描いた本ですが、人事などを中心としたドロドロした物語ではなく、プライベートバンキングを目指している銀行のエリートや、最前線でお客に対応するフィナンシャルアドバイザー(FA)等を描いている物語です。
面白いと感じたところはプライベートバンキングを目指していてもエリートと一般のFAでは対象にする人間も違えば扱う金額も違うところが描かれていたり、その他取引先に見込まれて企業経営者になった元行員の対銀行問題の苦悩や取引先中小企業の再建問題の解決に当たったり取引先大企業のM&Aに絡む問題に振り回される銀行員等いろいろな内部の問題をリーマンショック以後の騒動として描いています。
最後のほうで主人公が「日本人も打たれ強くなった」「だてに失われた十年を過ごしたわけじゃないんだ」と発言しています。確かに金融機関の足腰が強くなったおかげでリーマンショックで世界中の金融機関が危機に襲われているにもかかわらず日本では金融危機は起きずに比較的落ち着いていられるのは確かなです。考えてみれば、それは今、色々悪く叩かれていることの多い小泉改革の不良債権の健全化のおかげではないかと私は勝手に思っていますがどうなんでしょうか?

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